後藤健二さんの死を悼んで

 

世界の紛争地から虐げられた子どもたちや家族に慈愛に満ち溢れた眼差しでレポートを送られたジャーナリストの後藤健二さんは、非情で残忍なテロリストの手によって尊い命を奪われてしまいました。

一連の行為に強い怒りを抱くとともに、深い悲しみと大きな喪失感につつまれております。

ここに謹んで哀悼の意を表します。

 

後藤さんは優れた国際ジャーナリストであるとともに、妻と幼い2人の子どもを持つひとりの夫であり父親でありました。同じ伴侶死別者の一人としてご家族の心痛を思うと全く言葉がありません。

 

悲嘆の中、奥さまがフリージャーナリスト支援団体に寄せたコメント全文を以下に記します。

 

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家族と私は、健二の死の知らせに打ちのめされました。彼は私の愛する夫、そしてかわいい2人の子供の父というだけでなく、世界中の多くの人々にとって息子、兄弟、そして友達だったのです。

 

彼が亡くなったことに大きな喪失を感じながらも、私は夫がイラクやソマリア、シリアのような紛争地に住む人々の苦しみを伝えてきたことを大変誇りに思っています。彼は戦争の悲劇を伝えるため、とりわけ子供の目を通じて市井の人々に与える影響に光を当てることに情熱を傾けました。

 

非常に厳しかったこの数カ月、私と私の家族を支えてくださった皆様に感謝を申し上げます。

皆様おわかりいただけるように、私たち家族にとってとても困難な時です。

メディアの皆様、どうか私たちのプライバシーを尊重し、夫の死を受け入れられるまでの時間をいただければと思います。

 

リンコ

 (訳文:2015年02月02日付 The Huffington Post WEB siteより引用)

 

■ 英語の原文は、フリージャーナリスト支援団体「ロリーペック財団」WEBsiteに掲載

https://rorypecktrust.org/rpt-live/February-2015/message-from-rinko

 

■ 「日本政府及び各国政府並びに国民の皆様へ」と題された親族一同のコメント

http://ipgoto.com/